Paul Young〜Epic ArtistsのLondon取材…My Story
80年代は、ニュー・ロマンティックスやブリティッシュ・インヴェージョンで盛り上がったUKシーンでしたが、男性ソロ・シンガーもアイドル的人気がありました。
私流の言い方だと御三家がいたんですね〜。Paul Young、Howard Jones、Nik Kershaw。
それぞれポップフィールドで成功したけれど、もともとのソウル、エレクトリック、フュージョンといったジャンルをベースに、音楽面でしっかり曲をクリエイトしていました。
個人的にはNik Kershawの創り出す世界観が大好きだったのですが、仕事としてはPaul Youngが多かったですね。
ちょうど御三家が人気の頂点のとき、当時のEpicレーベルとガッツリ仕事をしていたのですが、
全国でビデオコンサートを開催することになり、その素材収録のために、LONDON 取材に行きました。
担当の三ツ木さんとカメラクルーと数多くのアーティストの取材に出向き、気難しいアーティストであっても、
ゲームをやらせちゃって、日本のグッズのこれなんでしょう?ゲームまでやっちゃいました。
会場に来ていた方が、映像を見ながら、クイズに答えてアーティスト・グッズをもらおう、という企画でした。
これ映像素材は手元にあるのですが、完成版が見当たりません。なかなかおもしろい映像でした。
VHSで残っていたので、素材をDVDにしていただきました。
芦田健さん、ありがとうございました。
Paul Youngの取材は、彼のスケジュールのため、みんなでスペイン・マドリッドへ行きました。
凝りに凝ったTVクルーはマドリッドの夕日を映したいと、屋上での撮影に挑みました。
なかなかきれいな映像ではあったのですが、裏話があって、その日ヘアーメイクも用意していたのですが、
Paulはやらないということで、せっかくなので私がやってもらうことになったのですが、
マイペースなスペインのメイクさん。結局Paulを30分待たせての撮影となってしまい、
その上夕日が沈んじゃうぞ〜と監督からのお叱りあり、とお恥ずかしい・・・。
まあ、その甲斐あって、バッチリメイクです。
そして夕日をバックに、一言二言しか知らないスペイン語で、Paul Youngに話しかけるという妙なオープニング。
なんでスペイン語で話しかける必要があるんだよ、とツッコミどころ満載の映像になっていて赤面です。
Paul Youngは、湯川れい子先生、東郷かおる子さんが目にハートのアーティストでしたが、
私はなんだかいつもマイペースでインタビューできる相手でした。噛み合わない、という言い方もできます(笑)。
スペインでは、取材後にみんなでスペイン料理を食べに行きました。
お店というより、洞窟のようなレストランだったことを覚えています。
この取材では、Epicの期待の新人から大物アーティストまで取材をしたのですが、
一番ビビッたのが、The TheのMatt Johnson。
なんとか、インタビューがキャンセルにならないかと内心祈っていたりして。
それもインタビューになかなか応えない、気難しいアーティストだという噂があり、前日は胃がきりきり。
それもMattにもクイズを出さないといけないかったし。Mattには、千年灸をあててもらうクイズだったような・・・・。笑っていたけど・・・・。実際にはジェントルマンでした。
そしてStranglersのHugh Cornwellにもインタビュー。
これも胃が痛くなる相手。実際には・・・・・一筋縄ではいかなかったけれど、嫌な思い出はなかったですね。
皮肉っぽい言い方はするけれど、暴れなかった(w)
Spandau Balletにもインタビューしました。レーベル移籍第一弾がリリースされたとき。
今やTVに出まくりのタレントとしても人気のTony Hadley、Martin Kempとお兄ちゃんのGary Kempの3人にインタビュー。
今年オーディション番組「Let it Shine」の審査員で出演していたMartinは本当に素敵に年齢を重ねていますよね。
実はこの撮影日39度近くの熱がでてしまい、インタビューの直前まで寝ていて、化粧もできずに映像収録。
Paul Youngの時とは大違いです。取材日程が決められていたので、延期もできず、強行撮影。
30分のインタビューが終わると、メンバーが帰る前に、そのままスタジオ横のベッドでバタン。
そのまま1日起き上がれないほどでした。よくぞ日本に帰ってきたな、と。