来日!Duran Duran…My Story Part9 来日記4 大阪~帰国

今回の来日に合わせ、ワーナー・ミュージック・ジャパンからは「The Singles 81~85」が発売になったり、シンコー・ミュージックから「Music Life presents DURAN DURAN」が発売になりました。
ワーナーの担当者道島さんとギリギリまで作業したり、赤尾さんプロデュースの本では、私のインタビューまで掲載していただき、この2ヶ月間はデュラン漬けでした。本はメンバーがとても気に入っていたのはお伝えしましたが、後日談として、武道館の日に、シンコーさんから20冊が武道館に届けられました。公演後ジョンにちゃんと手に渡ったかを確認すると、まだ手元には届いていませんでした。そこで、私がもってきていた本を、「スヌのこの本もらっていい?万が一届かないかもしれないから」と言って、Tシャツの中に隠し(お腹に隠す感じ)持って行ってしまいました。よっぽどお気に入りだったのでしょう。

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通訳の丸山京子さん、湯川れい子先生と一緒に!

さて、翌日は大阪へ。京都組は予定通り午前中に出発。後発組は夕方。私はロジャーとニックの後発組と一緒に大阪に向かいました。車中ではバラバラでしたが、新大阪からホテルに向かうバスでニックと隣合わせになったので、ちょっと話ができました。ニックは私の携帯の待ち受けに反応。(緋村剣心ですっ)「日本のアニメってクールだよね。今一番クールなアニメクリエイターに会ってみたいな」と。クールってどんなのかちょっと想像がつかず、世界的大ヒットとなった「⚪の⚪は」を見せると、こういうのじゃなくて・・・・例えばセーラームーンのような・・・・・」「えっセーラームーン??」と私はお手上げ。後ろの座席のロジャーが「セーラームーン」と物静かに言ってたのがちょっとツボになりました。とにかくニックはクリエイティヴなことに貪欲なんですね。

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ホテルにチェックインすると、京都組も到着。この日はみんな自由に大阪の夜を楽しんだことでしょう。はい、私も友人とお寿司食べにいっちゃいました。

大阪のオリックス劇場公演。ちょっとだけ雨が降ってきましたが、心地よい1日でした。この日は「Paper Gods」から「What Are The Chances」を演奏。好きな曲なので大満足。今回のコンサートでは、多くのファンのみなさんが「Hold Back The Rain」を聴くことができて嬉しかったという反応がありました。私も何よりも懐かしい気持ちになりました。もちろん「The Reflex」「Is There Something I Should Know」「Planet Earth」は聴きたかったのですが、40周年の楽しみとしてその日を待つことにします。何度も言ってますが。。。大阪公演は、ナイルが登場しなかった分、デュラン・デュランの魅力がギュッと締まった時間だったように思います。サイモンのダンスもかなりノリノリでした。ニックのジャケットはピンクのギラギラでしたw。

翌日は、ロジャーとサイモンをお見送りしました。いつも物静かに、時間どおりにきちっと用意が整っているロジャー。時間になってもまだバタバタしているサイモン。なんだか性格がまったく変わっていなくて、微笑ましくなってしまいました。

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そして今日は東京に戻っていたジョンのお見送り。アトランタのお買い物の荷物がかなり多かったです。以前ソロで来た時にも、いつの間にやらヴィトンのスーツケースが増えていましたっけ。築地には行けなかったと残念がっていました。今日のジョンのTシャツはファンから頂いたのでしょうか、The Clashのロゴに漢字がデザインされたものでした。そして私はLondon Callingのジャケ写のTシャツ。お互い苦笑いの瞬間でした。一応気が合うということにしておきます(笑)。

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さよなら〜と言うと、ちゃんと「さよなら〜」と日本語で言ったジョンでした。

9年振りの来日公演は、80年代からずっと応援を続けてきたファンのみなさんにとっては、本当に嬉しい興奮の時間だったはずです。そして会場に詰めかけたファンの中には、80年代の彼らを知らない若いファンもいたし、男性ファンがかなり多かったのも驚きでした。彼らの今の音楽が認めれている証ですね。きっとこのまま4人が心を合わせてクリエイティヴな活動を続けていけば、クイーンのような存在になってくれるのではないでしょうか?もちろん女性ファンの熱い愛があってこそですが・・・。

約2年前に公演の話が始まり、ロンドンに行ったり、マネージメントと話したり、キョードー東京インターナショナルのみなさんと会議したり、そんな2年間を振り返りながら、このツアーに多くの方々が携わって、叶えられたことにあらためて感謝するのです。そしてプロモーションに御協力いただいたFMラジオ局、DJのみなさん、ありがとうございました。

そういえば、来年は私も40周年でした~。