Take That…My Story 5 Mark Owen

The Late Late Show」のパフォーマンスを見て、「Giants」はいい曲だな〜とあらためて思いました。「New Day」がチラ聴きできますが、この曲はメロディーや曲調はTake Thatらしいですが、アレンジなどは新しい方向性かなと感じた1曲です。

さて今回はMark Owenです。初めて会った時から、多くの人たちが抱くイメージと同じだと思いますが、とっても愛らしい人です。

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ソロになってからすぐに電話インタビューを試みました。「Green Man」は、マークがこれまでに発言してきた、大好きなRadioheadに影響を受けた作品でした。ライヴでも「Creep」をカバーするほどでしたよね。あらためて「Green Man」のライナーを読み、自分の記憶の曖昧さに驚いてしまいましたが、ぜひ「Green Man」のライナーで、ゲイリーとインタビューした時のマーク話を読んでください。

電話インタビューは、彼がマンチェスターに買った新しい家へ電話をしました。今はとっても厳しいですが、あの頃はここに電話しちゃって、と渡された電話番号が自宅だったりしたものでした。電話をとったのはマーク本人。今内装工事の人がきていてバタバタしてるんだということでした。一緒に住んでいたガールフレンドはとっても可愛い方で、よくツーショットが出ていましたよね。インタビューは、本当に工事の音で遮られるような賑やかな、いえうるさい中で進めたのを覚えています。何度か電話は切れて、その度にかけ直しました。まずは元気であることを確認したような取材でした。

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日本ヘは「Green Man」を引っさげてのコンサートでソロ初来日を果たしました。赤坂ブリッツでのライヴは、マークの新しい旅立ちを、日本のファンが応援するようかの温かいものでした。大人になったということがあるのかもしれませんが、ソロになってからは、はしゃぐようなマークの姿を見ることはあまりありませんでした。ソロ活動は比較的積極的に行ってきたマークですが、D-SIDEのアルバムにピックアップされたマークが曲作りに関わった「Gravity」を初めて聞いた時、一歩一歩アーティストとしての階段をあがっていることの嬉しさを感じたものです。

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赤坂ブリッツのライブ後

その後日本に来たのは、ソロ・アルバム「How the Mighty Fall」のプロモーションでした。2006年の年明けだったかな?当時Take Thatを担当していた小西敦子さんから連絡があり、マークが来日するので、横浜のイベントの司会をお願いしたい、ということでした。CDショップのイベントに出演するなんて、Take Thatで初来日した時以来のことではなかったでしょうか?事前に会うこともなく、現地で久しぶりに再会しました。打ち合わせもほとんどなし、いつも通りに、進めていきました。不安材料はありません。マークですから。でもう〜ん、やっぱりおとなしいかな、というのが印象でした。あらためてその当時を振り返ると、いろいろあったようですが・・・・。でもTake That再結成コンサートの話は持ち上がっていた時なので、ある意味吹っ切れたものもあったのではないかとも思います。この年以降、Take Thatとしてのリユニオンが始まりました。

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元SonyのThatter山田雅子さん、元Take That担当小西敦子さん。

こんなことをふと思い出しました。
ロビーが脱退した時は、ロビーを説得しようと何度も話し合ったのはマークでした。

Take That解散後、ロビーの呼びかけで、彼のコンサートにマークがゲストとして参加して、ステージで一緒に歌っていた時は、本当に嬉しそうでした。ロビーがきっとマークのことを気にしていた時だったのでしょうか!?支え合いながら青春時代を過ごした仲間です。そしてTakeThatが大好きなマークです。

イベントは、昔からのファンが詰め掛ける、これも温かいものでした。そのあと、私のスタジオでのインタビューでした。その時に、Take Thatの再結成コンサートを本人から直接ファンに向けて発表できたのが嬉しかったですね。この再結成ライヴは、何がなんでも行きたいと、そんな私にマークはすべてを手配してくれて、無事にロンドン公演を見ることができました。

正直、アルコール依存症になってしまったり、プレイベートが暴露されたりと、再結成後も何かいろいろと付きまとっていたマークですが、すべてを乗り越えた今を、先日のインタビューで感じました。

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