Take That…My Story 6 Howard~Jason~再結成

3月24日の発売に向けて、Take Thatは忙しい日々を過ごしているようですね。昨日はゲイリーがソロでインタビューに答えている映像がFBを通して見ることができました。

Howardは、ソロ・シングルのレコーディングはしていました。その音源”Speak Without Words”がレコード会社に届き、日本側はUKでの発売を待っていたのですが、結局お蔵入りになってしまいました。(よね?)とても良い曲で、クラブDJとして活動していたことが反映されているというか、「Never Forget」で自信をつけたハワード節が聴けました。1996年には、UKのポップ・シンガーKavana(キャブ君と呼んでいました)のデビュー曲をハワードがエリオット・ケネディと一緒に書いているのですが、この曲を聴くと、ハワードのTake That内におけるクリエイターとしての役割がわかります。キャヴ君が歌ってはいるのですが、想像の域ではありますが、ハワードの声に重ねて聴くこともできます。「Crazy Chance」をぜひ聴いてみてくださいね。

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キャブ君業界のThatterである妹沢奈美さん、新谷裕子さんはハワード・ファンを公言しています。お二人のような音楽ライターのプロをはじめ、ファンのみなさんが応援するハワードには、深い深い魅力がいっぱいあるのだと思います。寡黙ではありますが、グループの中で肝心な時に、ピリッとさせる存在なのかもしれません。

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ジェイソンも、音楽活動がなかったので会う機会はありませんでした。でもドイツで会った時、ギターを弾きながら指揮をとるジェイソンが、アーティストとしての新しい扉を開いていることがわかりました。ダンサーではない、アーティストとしての姿がそこにはありました。その後のオリジナル・メンバー再結成時のレコーディング映像を見ると、楽曲制作に積極的に自分の意見を発言している姿は、時には厳しい言葉でも、クリエイターとしてのこだわりを感じたものです。再結成後のTake Thatは、5人がそれぞれ確実にアーティストとしてステップ・アップしていったのだと思います。今、ジェイソンがグループにいないのが、本当は不思議で仕方がありません。もちろん、「Progress」のような大きなプロジェクトをやり遂げた後の達成感があったのかもしれませんが、何かの思いがグループに戻ることを引き止めてしまっているのならば、それは一時のことのように思います。きっと、きっと彼はHomeに戻ってくると信じています。その時は、また新しいジェイソンがそこにはいるでしょう。

ここから再結成コンサートの話をしましょう。マークのアレンジで無事に会場入り。10年振りのステージです。ファンのみなさんにとっても私にとっても、本当に夢のようなライヴでした。4人揃ってステージに立つのだと思うと、それだけで胸がキュンとしました。まずはホスピタリティー・エリアに行きました。現地のメディアの積極的な行動に埋もれて挨拶できないのでは、と同行していただいた新堀真理子さんとウロウロしているとジェイソンがやってきて、「Hi」と笑顔で挨拶をしてくれました。10年振りとは思えない自然な挨拶でした。開演1時間ぐらい前だったと思います。ジェイソンはかなりの余裕でした。ホスピタリティー・エリアは、アーティストがコンサート前に現われる場所ではありません。メディア用の休憩場のようなものです。私がいただいたパスではその奥まで入ることはできず、このままではメンバーに挨拶できないかなと思い、ジェイソンに聞いてみると「ギャズは発声練習始めちゃったから、今からだと無理かもしれない」と。そういうジェイソンは、まだまだ余裕です。

新堀さんはマネージャーに電話したりと、なんとか挨拶できるように動いてくれたのですが、再結成がこれほど大きなものとは、という現実に直面し二人で諦めていました。そんな時、開演15分ぐらい前にマネージャーから連絡があり、(どうもジェイソンが伝えてくれたようです。)今からすぐ指定の場所に来てくれとのこと。その指定の場所というのが、ステージの真裏でした。これからアーティストがステージに上がっていくその場所でした。真っ暗です。そこで二人でぼーっと立ってると、きらびやかな衣装を着た団体がやってきました。その中の長身の人が駆け寄ってきたのです。開演5分前です。ハワードでした。「スヌーピーが来てるよ。」と大きな声で後ろにいるメンバーに声をかけたのです。ハワードのそんなあいさつが妙に嬉しかったものです。暗かったですが・・・。ジェイソンは、「会ったよ、さっき」とハワードに返事。そしてゲイリー、マークは、これからステージに上がる興奮状態の中で、「来てくれてありがとう。楽しんで!」と。これがTake Thatとの10年振りの再会となりました。

エイエイオーの掛け声(的な・・・)をして、4人はステージに上がって行きました。それを見届けて、走って、走って、席へと急ぎました。

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